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体験することについて

飛行機がなんで飛ぶのかわからない。
あんな重い鉄のかたまりが、どういうことであんなふうに目的地まで無事飛べるのか、理解していない。
でも、とりあえず無心になって運ばれる。でも毎回、小さく死ぬ覚悟をする。

昔、一度だけグライダーに乗ったことがある。
グライダーって、機体をゴムみたいなのでビヨーンって飛ばして、あとは風だけで飛ぶやつ。
うまく風をつかまえて飛ぶのだ。ゆっくり旋回しながら高度が下がってきたら、山すそに近づいて上昇気流をつかまえる。ぐんぐん高くのぼっていく。上昇気流が、直に全身に伝わってくる。全身で、今飛んでる理由を理解する。
夢の中では何度も空を飛んだことがあったけど、まさにそんな感じだった。あの感覚の衝撃は今も鮮明に覚えている。
エンジンがついてなくて、風に頼るだけの小さな二人乗り飛行機だったから、体験できた感覚だったのだろう。

でもいつも帰省に使う飛行機は、私の理解を超えていて、体で感じることもできず、信用できない。
かといって信用できないものは利用しない、という信念も特にないので、ありがたく利用する。こういうとき、無心になれるくらいには強いのです。
グライダーもジャンボ機も原理は一緒なんだろうけど。どうも感覚としてつかめない。


ただ、人は本当に体験したことでないと本当には語れない、ということを飛行機に乗るたびに思う。
私はジャンボ機については無言になるしかないけど、グライダーについては、いやグライダーじゃなくてもいいや、あの全身で感じた上昇気流や風についてはたぶん目を輝かせて語ると思う。

本当に体で感じたこととか、自分のこころとよ~く会話をしたこととか、そういうものについてでないと本当には話せない。
当たり前か。

当たり前だけど、体験って大事だなぁと。


それで思い出すのが、ある友人のこと。
社会人になったばかりのころ、私はひどく落ち込んでいて、どんな励ましの言葉も心をスルーしてしまっていた。

そんな私に彼女は言った。
「何があっても私はあなたの味方です」

ピクっと私の心が反応したのは、後になってよくよく考えてみると、それが彼女自身の体験に裏打ちされた言葉だったからだろうなと思う。
彼女も同じように大変だったとき、その言葉に癒された。もしくは、そう言ってほしかった。
そのくらいその言葉には力がありました。

同時に、彼女が大変だったとき、私は彼女に対して、本当には言葉をかけてあげれていなかったことにも気付いた。
少々の後悔と、感謝の気持ち。


全てについて体験することは無理だけど、そのときは逞しい想像力でカバーしよう。
良きも悪きも体験が多ければ、想像力の幅も広がるかも。
by fb001294 | 2009-05-21 01:54 | Trackback | Comments(6)

思い立ったそのときに、箱がない

仕事の担当が変わって、夜の会合が激減した。
仕事が終わるとまっすぐ家に帰る毎日。

この状態になってやっと気付く。
私は、飲み会好きじゃなかったんだ。

連日のように入ってたときは、同じ時間を過ごすのなら楽しまねば頑張らねば。とスイッチを入れてた。
今はほとんど、一人か、気の合う友人との、なんの頑張りもいらない時間ばかりだ。

すると生活リズムが変化した。
まず、帰って料理をするようになった。
多少作りすぎても、次の日も夜は何もないから食べられる。
食材を買いすぎても、飲み会のせいで腐らせることはない。

ああ、やっとこさまともな生活をしている。

お弁当作りにまで手を出しそうな勢いである。
職場の周辺はとにかくランチの値段が高い。
どうせ夜のごはんは余るし、一石二鳥なのだ。


思えば大学のとき、友人たちとお弁当作り対決をしたことがある。
おいしさや中身の対決ではない。いかに継続できるか。
1ヵ月たったころ、誰ともなく自然消滅していた。

でも、1ヵ月は続けられた。
やればできる。


と思い続けてかれこれ二ヶ月になる。

ところが困ったことに、うちには弁当箱がない。

弁当箱を買うことにとても腰が重いのは何故だろう・・・。
by fb001294 | 2009-05-18 00:24 | Trackback | Comments(6)

天草ダイジェスト

ずいぶん長いこと行っていなかった、天草の祖父母の家へ行った。
ばあちゃんとは、生前「墓参りにくる」と散々約束していたので、しばらく行かないと気になってくる。

天草ののどかな教会のふもとにある祖父母の家には、今は誰も住んでいない。
だけどこうしてたまに子や孫が訪れて、風を通し、掃除をする。
囲炉裏もそのままの昔ながらの家である。
20年位前までは私も普通に五右衛門風呂に入ってた。真下で火が燃えてると思うと、いつも恐くてしかたがなかった。
柱は長年の囲炉裏からの煙で全て真っ黒である。
大人になってまじまじと見ると、なかなかいい感じだと思う。

父と母は、ここを頻繁に訪れて、荒れ放題の畑を開き、いろんなものを育てている。
ここ数年の彼らの自然や作物への衝動はすごい。大人になってからは市内で暮らしてきた両親だが、もともと土を触る生活が大好きだったんだろうことがよくわかる。いままでのコンクリートの抑圧から解き放たれたという感じ。
去年の父の日に送ったオリーブの木が、畑で少しだけ成長していて嬉しかった。

途中、弟も合流し、みんなで囲炉裏バーベキュー。
燻製作りにも初挑戦した。
燻製はダンボールの中で燻製チップに火をつけて、煙でいぶすタイプ。一時間半くらいでできる。
予想以上に燻製になってて大満足でした。ビールにぴったり。

彼女ができたという弟に、
「5人か6人くらい付き合って、その中からいい子を一人選びなさい」
と5マタをすすめる母がおかしかった。

父とともに釣りにでかける。
釣れる釣れる。でもエサに食いつくというよりも、針に引っかかってる。魚が集まってきたところを不意打ちでひょいと針を引き上げて引っ掛けるという、卑怯な方法である。
よく釣れたので、翌日は早朝に浜辺にキス釣りにでかけるも、不発であった。



肝心の墓参りもきちんと済ます。
母が祖父母に向かって、息子の就職や娘の結婚や健康やあれやこれやと、あきれるくらいいくつもいくつもお願いしていて、最後に「死んでまでお願い事ばっかりですみません、そのかわり家のことは私たちがしっかりやりますから」と謝っていた。
「お母さん、お願いしすぎ」と言いながら、私はおかしくあったかい気持ちになった。

そんなに心配しなくても、たぶんいろいろとうまくいくと思うよ。
うまくいかなくなっても、たぶん、大丈夫だよ。


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by fb001294 | 2009-05-16 13:42 | Trackback | Comments(11)

冷静と情熱のあいだ

仕事の仕方は人それぞれいろいろあると思うが、
トラブったときの反応の見せ方で、
「やっべー!!」と大騒ぎする人もいれば、ひとり静かに青くなる人もいる。
私は後者である。

以前、大騒ぎ系の人の隣だったことがあり、
なるほど、と思った。

ずっとしゃべってるし、小さいことだろうとなんだろうと、いちいち反応がでかい。
そうして常に情報発信しているので、周囲の人は皆、自動的に彼の仕事の内容を把握することになる。
すると、「ああ、それはこうですよ」とか「あの人が詳しいですよ」とか、周りから自然とアドバイスが集まる。三人よれば文殊の知恵。→仕事がスムーズに進む。
これは、なかなかに理想的な仕事のやり方なのでは・・・!

仕事の種類にもよるだろうけど、情報共有の度合いによって、仕事はぐんとやりやすくなることが多い。


だけど私は騒げない。
心の中で静かに「やばい・・・」と思い、自分の中であれこれ考えた末、心を決めて「部長、実は・・・」と切り出す。一連の流れはそれはそれは静かである。誰も気付かない。時に問題は大きくなる。
勃発する問題でどうにかならないことなど皆無なのだが、当事者は深刻なのである。

その騒がしい人の隣だったころは、これぞ仕事に必要なコミュニケーション能力だなぁと関心しきりだった。

私はもしかしたら冷静に見えるだろうけど、心の内はこんなにも右に左に走り回っているのに。
冷静と情熱のあいだとは、まさにこの状態を言うと思う。


内館牧子さんが朝青龍のことを「人たらし」と言っていて、これもまたなるほどと思った。
人たらしとはまた絶妙な表現である。なんとなく許しちゃう感じ。にくめない感じ。
人たらしだと思う人はやはり周囲に何人かいて、これまた素晴らしいコミュニケーション能力を持っている、と羨ましくなる。


ゴールデンウィークなのに、仕事のことを考える、ストイックで冷静と情熱のあいだな私か。

いや、これはもちろん仕事だけにとどまらない。
このコミュニケーション能力はあらゆる場面で威力を発揮する。
それを人は天真爛漫といい、愛する。

私も、騒がしい人たらしになりたい。
by fb001294 | 2009-05-02 00:43 | Trackback | Comments(3)

音楽

昨日、いまさらながらiPodを購入した。
このごろ私の周りでにわかにブームのミスチルを熟聴している。

最近の曲の中で「HANABI」が好きです。

 さよならが迎えに来ることを
 最初からわかっていたとしたって
 もう一回もう一回
 もう一回もう一回
 何度でも君に逢いたい
 めぐり逢えたことでこんなに
 世界が美しく見えるなんて
 想像さえもしていない 単純だって笑うかい?
 君に心からありがとうを言うよ



今日、横浜・関内までくり出して、サザンの原由子の実家であるという天ぷら屋さんに行った。
原さんのお兄さんが目の前で揚げてくれて、かなりテンションがあがった。
なんと5代目だそうな。
とってもおいしかったです。

サザンの中で、私は特に「ミス・ブランニュー・デイ」が好きです。

 Oh ありのまま着ままの君で 心はRainbow
 人目をはばかるにゃ美しすぎる
 Oh,Oh,Miss Brand-New Dey
 みな同じそぶり
 Oh,Miss Brand-New Way
 誰かと似た身なり
 誰のため本当の君を捨てるのCrazy
 しなやかと軽さをはきちがえてる

 慣れない場所で背伸びAll Night
 粋な努力をただで売る
 Oh,Yes I know she's right on time
 今宵 with you
 Oh,You should know she's breaking up my heart
 街でよく見るタイプの君よ



iPodを買ったきっかけで、パソコンの中に眠ってたFayrayのアルバムを聴いた。
曲を聴くたびに、この人はとても愛情の深いひとだと思う。
悲しい思いは悲しいまま、溢れる愛情は溢れたまま。
歌詞は・・・愛情が深すぎてここに書くのは恥ずかしいので、自分の中だけで噛み締めます。
by fb001294 | 2009-05-01 01:36 | Trackback | Comments(2)


ただの日記です 80%くらいは未来の自分が楽しむために書いてます。20%くらいで人に近況報告してるつもりです。


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